「ChatGPTって何がすごいの?」「ChatGPTの登録方法を日本語で教えてほしい!」「ChatGPTを日本語で使いたい」という方向けに徹底解説します。
この記事を読めば、ChatGPTの概要から最新情報まで全体像を把握できます。
生成系AIツールの王座に君臨するChatGPT(チャットジーピーティー)。今回はChatGPTのリリース初日から課金している私が、ChatGPTの概要、使い方、よくある質問を徹底解説します!
\ChatGPTを体系的に学ぶ/
先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来
ChatGPTの基本や使い方のコツなど、全体像がわかる一冊。
また、生成AIの仕組みや注意点も初心者にもわかりやすく対話形式で収録。
ビジネス現場でのAI導入で生産性を向上したい方にもオススメです。
Chat GPTとは?
ChatGPTは、OpenAIが開発したAIチャットツールです。プロンプトと呼ばれる指示文章をテキストバーに打ち込み、AIにチャット形式で会話や質問をすることができます。日本語で入力したら、日本語で回答が生成されます!
プロンプトとは、ChatGPTが動作するように促す文章のことを言います。「専門用語で難しい!」と思うかもしれませんが、ChatGPTに入力する文章のことです。例えば、ChatGPTについて知りたい場合は「ChatGPTとは?」というプロンプトをChatGPTに入力するだけで回答してくれます。
ChatGPTはオープンソースのプロジェクトで、OpenAIのアカウントを作れば誰でも自由に無料で利用することができます。
ChatGPTの利用は単なるチャットだけでなく、記事の作成やキャッチコピーの作成、SNSの投稿内容の相談など、今後さまざまなシーンで活用されることが予想されます。
ChatGPTは日々進化しています!
運営機関
運営機関 | OpenAI(オープンエーアイ) |
ウェブサイト | https://openai.com/ |
業種 | 調査サービス |
会社規模 | 社員 201-500名 |
本社 | San Francisco、CA |
種類 | 共同経営 |
創立 | 2015 |
専門分野 | artificial intelligence、machine learning |
OpenAIは、サンフランシスコにあるAIの研究機関です。イーロン・マスク氏と現CEOのサム・アルトマン氏らによって設立されました。
Microsoftからも出資を受けており、文章からイラストや写真を生成する「DALL-E2(ダリ ツー)」や今回紹介する「ChatGPT」などのAIツールを開発しています。
OpenAIの最新情報について興味のある方は【最新】AIニュースまとめでまとめているので、ぜひご覧ください。
GPT-3.5とは?
GPT-3.5はコンピューターで人間の言葉を理解する技術の一種です。
大量の文章を学習することで、入力された文章を理解して、文章を生成することができます。
例えば、文章を認識して、書く、要約する、翻訳する、質問に答える、などのことができます。
このGPT-3.5がChatGPTに使われています。
GPT-4とは?
GPT-4はGPT-3.5の進化版です。GPT-4は有料の「ChatGPT Plus」で使うことができます。下記の点で従来のGPT-3.5よりも優れています。
- 推論力
- 複雑な指示の理解
- よりクリエイティブ
GPT-4では、GPT-3.5よりも複雑な指示の理解が可能になりました。また、生成速度はGPT-3.5より劣るものの推論力にも優れています。
下記の記事でGPT-4とGPT-3.5を推論問題で対決させて検証していますので興味のある方は是非ご覧ください。
ChatGPT Plusとは?
ChatGPTには、Chtat GPT Plusという有料のサービスがあります。
2023年2月1日にリリースされ、2月11日から日本国内でも使うことができるようになりました。
簡単に言うとChatGPTの進化版。主な特徴は下記の通りです。
・アクセスが集中する時間でも通常通りアクセスが可能
・無料版ChatGPTよりも35〜40%速く生成できる(当サイト調べ)
・最新機能への早期アクセスが可能
私も即日登録しました!実際に使ってみて「サクサク動く」感覚にテンション爆上がりしてます!
ChatGPT Plusの選べるモード
ChatGPT Plusには選べる3つのモードがあります。
レガシー(GPT-3.5) | デフォルト(GPT-3.5) | GPT-4 | |
特徴 | 以前のChatGPT Plusモデル | 速度最適化 | 最も高度なモデル 高度な推論 複雑な指示の理解 より創作的なタスクに優れる。 |
推論力 | 3.0 | 3.0 | 5.0 |
スピード | 2.0 | 5.0 | 2.0 |
簡潔さ | 1.0 | 2.0 | 4.0 |
ChatGPTの料金
ChatGPTは無料で誰でも使うことができます。有料プランとしてChatGPT Plusもありますので、下記の表を参考にしてみてください。
ChatGPT | ChatGPT Plus | |
---|---|---|
料金 | 無料 | 20ドル/月 |
GPT-4モード | 3時間毎に25回の制限あり | |
GPT-3.5モード | ||
ピーク時のアクセス | ||
応答時間のスピード | ||
新機能への早期アクセス |
私はまずは無料のChatGPTから使い始めてみました。ただ、動作にわずらしさを感じていたので、2023/2/11のChatGPT Plusリリース直後に課金。サクサク動いてめちゃめちゃ爽快です!
ChatGPT Plusはクレジットカード決済をすれば日本国内でも使うことができます。
海外サービスのクレジットカード決済は初めてでしたが、問題なく決済されていました!
ChatGPTの始め方
無料のChat GPTを利用するには、OpenAIのアカウントを作る必要があります。アカウント作成手順は下記の通り。
- OpenAIのホームページにアクセス
- 「TRY CHATGPT」をクリック
- メールアドレスを入力
- 電話番号を入力し認証コードを受け取る
- 認証コードを入力
- サインアップ完了!
初めてChatGPTを利用する方はまず「Sign up(サインアップ)」します。
メールアドレスを入力するか、GoogleアカウントもしくはMicrosoftアカウントでアカウントを作ることができます。
電話番号を入力して、認証コードを受け取ります。
SMSで届いた認証コードを入力すると、ChatGPTにサインアップすることができます。
サインアップが完了後、すぐにChatGPTを利用することができます。
ChatGPT Plusの登録手順
Chat GPTを登録した上で、ChatGPT Plusの登録をする手順を解説します。無料のChatGPTに登録せずにいきなりChatGPT Plusで課金を始める方はコチラの「Try on ChatGPT Plus」からどうぞ。
上記画面で国を選択。2023/2/11〜(現地時間では2/10)日本国内からもChatGPT Plusのクレジットカード登録ができるようになりました。
「Default」は、ChatGPT Plusの機能を搭載したモード。
「Legacy」は、以前のChatGPTのモード。
ChatGPT Plusの「Default」は35〜40%ほど速く生成されます。日本語の生成も現段階でストレスなく使えています。
ChatGPTの使い方
この章では、ChatGPTの様々な使い方を開拓していきます。
↓の欄にChatGPTに入力するプロンプト例を挙げていますので、ぜひ試してみてください。
ChatGPTの使い方 -基本編-
ChatGPTの主な使い方は下記の通りです。
- 指示する
- 質問する
- 相談する
指示する
指示することで、ChatGPTは支持された文章を生成します。
文章で表せるものであれば、さまざまな文章を生成することができます。
質問する
質問することでChatGPTが回答を生成してくれます。
質問するときのポイントは「なぞなぞを出題するか如く」入力してみてください。
上記のように、入力時に5W1HがはっきりしているとChatGPTも的を射た回答を生成しやすく、人間側も理解しやすいです。
相談する
相談することで、様々な選択肢を生成してくれます
ChatGPTの使い方 -洗練編-
ChatGPTを使っていて、同じような回答が生成される人も多いと思います。
しかし、ChatGPTは違ったアプローチでプロンプトを追加入力することによって、より詳しい内容や要点をまとめた回答を生成してくれることがあります。
また、生成した文章を洗練させることで“検索”とは違った、ChatGPTの本領が発揮されます。
生成内容を洗練させる時のポイントとして、下記にまとめましたので参考にしてみてください。
- 限定する
- 簡略化する
- リライトする
- 擬人化する
限定する
限定することで、まとまった回答を生成できます。
文末にこのように入力すると、生成内容の要点をまとめることができます。
ちなみに、文字数ChatGPTに聞いたところ、最大の1024文字程度が最大とのことです。
簡略化する
簡略化することで、新しい分野の勉強をスムーズに始められます。
自分の知らない分野についてChatGPTに質問する場合、専門用語や難しい言い回しで生成されると余計わかりにくくなり、わからず仕舞いで終わってしまいます。
そんな時は下記を文末に入力して簡略化します。
例えば、「APIとは何?」と聞いてみます。↓
具体例がやや抽象的でわかりにくいので、「中学生でもわかるように説明して」と入力。↓
説明がやや簡略化され、具体例もわかりやすくなりました。
会話調で説明してもらうと↓
社会科見学で行った科学館の案内パンフレットの漫画のような印象になりました。
未知の分野について質問したい場合は、簡略化することを念頭において生成してみてください。
リライトする
修正することで、より洗練した文章を生成することができます。
擬人化する
ChatGPTを擬人化することで、様々なプロフェッショナルからアドバイスを受けることができます。
ChatGPTの注意点
間違った情報を生成する可能性がある
ChatGPTは時々間違った情報や誤解を招くような回答を生成することがあります。これは、ChatGPTの性質上ユーザーからの質問の意図を正確に理解できないことがあるため。
そのため、ChatGPTの回答をそのまま信じるのではなく、必要に応じて他の情報源を調べて確認することが重要です。
重要な意思決定や専門的な知識が必要な場合には、特に注意しましょう。
機密事項は入力しない
ChatGPTびは機密事項や個人情報を入力しないように規定されています。
プライバシー保護やセキュリティ上の理由から、個人を特定できる情報や機密情報(氏名、住所、電話番号、口座情報、パスワードなど)を入力しないようにしましょう。
最新の情報は生成できない
ChatGPTは、2021年9月までの情報を学習しており、その範囲内の情報を生成できます。(2023/3/28現在)
しかし、それ以降の最新データについては学習されていないため最新の情報を含んだ生成はできません。
ChatGPTのよくある質問
OpenAIはどこの会社?
OpenAIはアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコの会社です。
ChatGPTは何の略?
ChatGPT(チャットジーピーティー)の”GPT(ジーピーティー)”は「Generative Pre-trained Transformer」の略です。日本語訳すると「事前学習済み文章生成機」みたいな感じです。
日本語にすると一気にダサくなる…。そのままChatGPTで覚えましょう!
ChatGPTは無料?
ChatGPTは無料で使えます。
有料版はChatGPT Plus(チャットジーピーティープラス)。特徴は「新機能への早期アクセス」「アクセス集中時も通常利用可能」。月額20ドルで日本国内でもクレジットカード決済可能です。
ChatGPTはどこで使える?
ChatGPTは日本国内の方でも使うことができます。
ChatGPTのアプリはあるの?
現段階でOpenAIのChatGPTアプリ版はありません。
ChatGPTはスマホでも使える?
はい。スマホのWebブラウザからアクセスして使うことができます。
ChatGPTの動作が遅い
ChatGPTは世界中で人気のAIツールなので、アクセスが集中すると動作が遅くなることがあります。
ChatGPTで日本語がうまく生成されない
ブラウザの翻訳機能で「日本語」を選択してると、うまく生成されないことがあります。ブラウザの翻訳機能を切るとうまく生成されます。その時もプロンプトを日本語で入力すると日本語で生成されます。
PCブラウザのChatGPTで改行ができない
Shift(シフト)キーを押しながらEnter(エンター)キーを押すと、改行することができます。
ChatGPTの上限はある?
無料版のChatGPTの生成回数に上限はありません。
有料版のChatGPT PlusのGPT-4は3時間ごとに25回の生成制限があります(2023/3/28現在)。GPT-3.5の制限はありません。
まとめ
ChatGPTは賛否がありながらも、人間の思考を洗練させる素晴らしいツールになると確信しています。
今大注目されているChatGPTにも規制規制の冬の時代がやってくるかと思いますが、その間も私はChatGPTの最新情報を追い続けていきます。
「ChatGPTの民主化」という言葉が好きで、人類全員がChatGPTの使い方をシェアし、思考を洗練させていく未来に心躍らせています。
AIツールを使わなければ生まれなかった言葉や表現が、人の心に刺さり、思考を洗練させ、行動を洗練させる。
まだ誰も見たことのない表現をChatGPTとともに探していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました